
「ニンジャスレイヤー」が実に面白い。
実にクレイジーで面白い。
下記はそのまとめサイトである。また、実際にどんな内容なのかを本記事で簡単にまとめてみた。
ニンジャスレイヤー @ wiki
ニンジャスレイヤー日本語版公式
■世界観
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世界全土を電子ネットワークが覆いつくし、サイバネティック技術が普遍化した未来。宇宙殖民など稚気じみた夢。人々は灰色のメガロシティに棲み、夜な夜なサイバースペースへ逃避する。政府よりも力を持つメガコーポ群が、国家を背後から操作する。ここはネオサイタマ。鎖国体制を敷く日本の中心地だ。
そして、マッポー的なこの時代に伝説化され空想の産物であると考えられていたニンジャが突如現れ始め、暗躍している・・・
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■ストーリー
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妻子をニンジャに殺され自身もまた死に逝く寸前であったサラリマン、フジキド・ケンジ。
その時、彼の身に邪悪なるニンジャソウル(平安時代のニンジャの魂)が宿る。
斯くして強力なニンジャの力を手に入れたフジキドは、復讐を誓いニンジャスレイヤーを名乗る。
この物語はニンジャスレイヤーの長く孤独なる戦いと、
彼に関わる人々の壮大なるサーガである・・!
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主人公:ニンジャスレイヤー
宿敵:ダークニンジャ
……もうこの時点で感性がまともな人は少々クラクラ来ているのではないかと思うが、ニンジャスレイヤーの真にヤバイところはそのスピード感と程良く日本をナメた独特の表現にある。
例えば、ニンジャは殺し合う前に必ずアイサツをしなければならない。
ニンジャスレイヤーと、宿敵ダークニンジャの戦闘開始直前のシーンを見てみよう。
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機関室から廊下へ出たダークニンジャが横を向くと、その視線の先に一人のニンジャが立っていた。不吉な赤黒の装束。恐怖を煽る字体で「忍」「殺」とレリーフされたメンポ。そのニンジャはダークニンジャへ向かってオジギをした。
「ドーモ、ダークニンジャ=サン。ニンジャスレイヤーです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ダークニンジャです」
ダークニンジャはアイサツを返した。いかにこれまで繰り返し殺しあってきた敵同士と言えど、ニンジャのイクサにおいてアイサツは絶対の礼儀だ。古事記にもそう書かれている。できるだけ早くアイサツをかわさねばならないのだ。
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古事記らしい。ナメている。
ニンジャはそんな事しねーし古事記にもそんな事は書かれてねーよwwwwwww
勿論、このアイサツの直後に二人は容赦ない殺し合いをはじめている。サツバツ!
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「イヤーッ!」ダークニンジャのアイサツ終了の瞬間、まず仕掛けたのはニンジャスレイヤーだ。接近しながらの回し蹴り!凄まじい決断的攻撃リーチ!ダークニンジャは最小限のカラテ・ダッキングでこれを躱す。その時彼の携帯IRC変換通話機が鳴った。ピリリリ!
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話を戻そう。
冒頭の世界観にも記載した通りこの世界でもニンジャは伝説級の生き物であり半ば空想の生き物と考えられている為、一般人がニンジャに出くわすと非常にビビる。
新幹線に悪の列車強盗が乗り込んで来た時のシーンを抜粋しよう。
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「バンジョー!」BLAMBLAM!ホースバックのピストル連射!
「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
突如乱入してきたニンジャたちに困惑し、座席から立ち上がり射線をさえぎるカチグミ!インガオッホー!!カチグミの頭は完熟ウォーターメロンのように弾け飛び、スプリンクラーめいて血飛沫が飛ぶ!
「動くな、こいつを殺すぞ!」「アイエッ?!」
ホースバックは側にいたモモロを立ち上がらせ銃口を当てる。罪無き乗客を盾に使うとは!
だがジェノサイドは容赦なくバズソーを投擲!「アバーッ!」モモロがネギトロに!
「バンジョー!」ホースバックは紙一重のダッキングで貫通してきたバズソーを回避!
※モモロ…カチグミ・サラリマン
※ホースバック…ピストル・ニンジャ
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この通り、ニンジャに対して驚いた時はとりあえずニンジャ!?ニンジャナンデ!?と絶叫するのがこの世界のお約束となっており、ニンジャナンデ!?は最早ニンジャスレイヤーの代名詞、あるいは日常で使えるライトなニンジャスレイヤー語として圧倒的に広まっている。
その他、相手にトドメを刺す前は
「ハイクを詠め」
と辞世の句を促すのがニンジャの戦いにおける流儀となっており、
死ぬ瞬間にはどんな凶悪なニンジャでも
「サヨナラ!」
と叫ぶのが通例となっている。ワケワカンネーよ。
…上記で抜粋したのは比較的まともな描写の2エピソードであり、実際はもっと濃い。興味が沸いた人はぜひとも
過去ログをチェックする場合はwikiまたは日本語版公式の左メニューにあるエピソード一覧から。
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ニンジャスレイヤーの魅力はサイバーパンクな世界観とアクションシーンのスピード感、そして本来ならば「日本をナメてんのか?」と思うような描写ばかりなのに、読んでいると日本と忍者に対するリスペクトがビンビン伝わってくるところにあると思う。
騙されたと思って是非一度読んで貰いたい。