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日常/雑記

悪臭つきの夢

をはじめて見た。記念にBlogに残しておく。
「におい 夢」でググったけど結局分かったのは「現実の臭いが夢にも影響する」という事だけだった…



俺はどこか見知らぬ建物の中にいて、風呂に入る事になった。
服を脱いで浴室のドアを開けると、誰もいないと思っていた浴室の中には見知らぬ兄ちゃんがいた。

風呂場は一般的な家庭にある「浴槽と洗い場」の二層構成で、狭い。
兄ちゃんはその狭い洗い場にある椅子にこしかけて大きな鉄柵を洗っていた。
白い作業着に風邪の時につけるようなマスク、そして灰色のワークキャップを被っている。
マスクと帽子で顔が殆ど隠れているので、感情の機微は目で判断するしかない。

縦横1m程度の鉄柵は一見すると道端の排水溝にかかっているソレに見えた。
水で濡れていて汚れているのかどうかは分からない。ただ、夢の中のボンヤリとした意識の中でも「それが猛烈な悪臭を発している」のは分かった。

詳しくは分からないけれど、もし下水の中でおなかいっぱいに深呼吸をしたらこんな臭いなんだろうなーと俺は思った。色々な動物の糞を混ぜ合わせたような、腐った食べ物を合成したような、そんな臭いだった。
今思えば中学生の頃によく嗅いだ「豚小屋とギンナンの臭いが合体したモノ」に似ているけれど、それよりももっと強烈だった。

扉を開けた瞬間、兄ちゃんは「なんでここに人が?」という静かな動揺を浮かべた。
俺もそれを見て(そしてニオイを嗅いで)「ああ、自分は入る部屋かタイミングを間違えたんだ」と確信したが、それをストレートに表に出すのは恥ずかしかったので何食わぬ顔で兄ちゃんの横を通り、浴槽に入った。
兄ちゃんが話しかけてくる。

「なんでここに?」
「あれ、間違えたかな?ここって聞いたんですけど」

確かに俺はここの風呂に入れと言われた。女性だったと思う。
女性二人組にここの風呂に入れと言われたはず。
入れというか、「ここの風呂で待ち合わせ」という事になっていたと思う。

話しながら、浴槽にお湯がたまっていない事に気がついた。
カランを浴槽に向けてお湯の栓をひねったものの、わずかな水が滴って浴槽を濡らしただけにとどまった。

臭いはいっそう強くなっている。
マスクをしている兄ちゃんはともかく、俺は何もつけていないのだ。鼻がひんまがりそうだった。

「ちょっと出て確認してきたらどうですか?」
「うん、そうしようかな」

出ていく口実が出来てよかった。これで堂々と出ていける。
悪臭を我慢しながら俺はにこやかに挨拶して浴室の扉を開け、外へ出た。
洗い場を通り過ぎる最中床を見たが、あれだけの悪臭を放っている鉄柵を洗っているのに洗い場は全く汚れておらず、ピカピカだった。

外に出た瞬間、意識が途切れる。
ここで夢が終わった。

----

ベッドで目を覚ます。まだ半分寝ぼけているが「今のは夢だったんだ」という自覚はあった。
たまに「夢の中で"これは夢なんだ"と気がつく」事がある。
そういった時は目覚めた後もしばらく、現実と夢の間をフラフラと漂っているような不思議な感覚に陥るのだけどそれと同じ状態だった。今見ていた夢の中では「これは夢なんだ」と自覚した覚えはないけれど、あれだけ強い臭いがしていたなら無意識のうちに夢と自覚しても不思議じゃない。

ただ、一つだけ違和感。臭いが「していた」ではない。

未だに悪臭が鼻の中に残っている。
2度3度と深呼吸するが、臭いは消えない。

今のは現実の臭いだったのだろうか?いやいや、夢だろう。
しかしそれなら何故臭いが消えないのか?これは現実の臭いでは?
いや、こんな臭いは今まで生きてきて一度も嗅いだ事がないぞ。
だいいち、こんな臭いを発するものは自室にない。窓だって閉めている。

そこまで考えたところで臭いがふっと消えた。
深呼吸は10回ほどしたと思う。

ああ、やっぱり夢だったんだ。安堵した俺は即二度寝した。
その後夢は見なかったし、1日過ごした後もその臭いに出会う事はなかった。



以上。
とにかく形容しがたい臭いだったんだけど、悪臭の中にもどこかいい臭いがあったような気がする(でもあのまま臭いをかぎ続けていたら間違いなく死んでいたと思う)。

あと、途中で目覚めても臭いが残っていた時。
(自分では)「一度目が覚めて、二度寝した」とばかり思っていたんだけど、風呂場から出た直後に視界が真っ暗になっただけで、まだ夢の中にいたのかもしれない。
目覚めた後に時計を見た覚えが無い(目を覚ましたら一番に時計を見る)し。
by Atrandom44 | 2010-10-27 02:27 | 日常/雑記

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